[ write:2017-10-19 17:16:24 ]

粉ものは外せない

夏まつりで外せない屋台の食べ物といえば「粉もの」ではないでしょうか。子供の頃、必ずといっていいほどお好み焼き屋やたこ焼き屋の屋台の前で釘付けになっていました。大人になってからでも、夏まつりの屋台というと、粉ものの屋台が恋しくなります。

実際、粉ものは夏まつりではなくとも食べられますよね。ちょっとした繁華街にいけば、お好み焼き屋さんやたこ焼き屋さんがあるものです。しかも、そういった店で食べる方が具材も大きかったりたくさん入っていたりして豪華なんです。

夏まつりの粉ものは、まさに「粉」が主役という感じで、具材が充実しているとは言えません。大量の生鮮物の保管が難しい屋台ですので当然ともいえますが……。だからお持ち帰りで食べようとすると、粉っぽさ、パサパサが気になってあまり美味しくありません。

夏まつりの粉ものは、あの場で食べるからこそ美味しいんです。それに、職人さんが軽やかな手さばきでお好み焼きやたこ焼きを作っていく姿、屋台から漂ってくるソースの香りは、やはり店で落ち着いて座って食べる店の粉ものとは違った魅力がありますね。

来年の夏も、夏まつりの縁日にいったらまたお好み焼きやたこ焼きの前で足を止めてしまうことになりそうです。

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[ write:2015-09-25 10:07:32 ]

りんごあめとチョコバナナ

子供の頃、初めて「りんごあめ」を食べたときは衝撃的でした。あんなに大きい飴は見たことなかったですし、どんな味がするのだろうと興味津々だったのです。食べたてみら表面のべっこう飴はともかく、中は生ぬるい普通のりんごで「りんごかよ!」って思ったという。あ、皆さんは食べる前から知ってましたか。

あんな子供だましなお菓子、今はもうないだろうと思っていたのですが、お祭りの屋台を見ていたら、りんごあめは今でも子供たちに大人気。

今どきのりんごあめ屋さんは、りんごあめだけじゃないんです。桃、ぶどう、いちご、マンゴーなど、いろんな果物の飴があるんですね。りんごも小さいアルプス乙女を使っているようでした。

もう一つの定番、チョコバナナも今でも大人気でした。最近のチョコバナナは水色のチョコレートやピンク色のチョコレートや、他にもいろんな色のチョコをかけていて、とってもカラフルなんですよね。

そういえば高校の学園祭でチョコバナナ屋さんをやることになったのですが、当日溶けたチョコにバナナを浸したあと、ぜんぜんチョコが固まらなくて困ったものでした。なんでも、チョコバナナのバナナはあらかじめ凍る直前くらいまで冷やしておくものだとか……。

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[ write:2015-06-03 14:22:23 ]

変わらない味、わたあめ!

小規模な祭りでもよく見かけられる夜店と言えば、「わたあめ」だと思います。何と言ってもわたあめは原料が中双糖、ザラメの為ソーセージやたこ焼き等の屋台に比べると原料が腐りにくいという利点があります。

しかし、逆にわたあめにはデメリットもあります。それは、時間の経過によって綿あめがしぼんでしまう事です。なので、綿あめの屋台は作り置きがきかないので、早めに祭りについたら一生懸命にお店の人が作っているのを見たことはありませんか?また、しぼんでしまった綿あめは見栄えが悪く売れにくいので、夜店のわたあめは中身が見えにくい袋になっている事が多いと思います?

中には色をつけたわたあめを売る屋台もあり、こちらはそれをアピールする為に透明な袋になっていますが、それ以外の普通のわたあめで透明な袋に入っているものはなかなか見たことが無いですよね。

幼い頃にはその袋に描かれたキャラクターが好きで、一生懸命どれにしようか悩んだこともありました。今ではたまに古い絵柄の袋をそのまま使っている店を見かけたりすると、逆に懐かしくなってつい買ってしまうことがあります。

一夜の祭りの思い出に、舌の上で儚く消えてゆく綿あめは美味しいけれど、なんだかさみしい気がしますね。

[ write:2015-03-11 15:10:24 ]

いつもと違う場所、いつもと違う顔

夏祭りの締めには“打ち上げ花火”が上げられることがあります。

夜空を一瞬だけ彩り、そしてすぐに消えていく花火の姿は、まさに夏祭りの最後を飾るに相応しいものだと思います。

そんな花火は子ども時代の私にとって、いつも“憧れ”でした。

打ち上げ花火を見るためなら、人ごみをかき分けてでも、必死に場所を確保しようとしました。やっとの思いで確保できた場所からは、あまり綺麗に花火が見えなかったけれど、それでも何故か満足できたものです。

けれども、大人になってからは、そうした勢いだけでは花火を楽しめなくなってしまいました。きっと、大人なら誰しも、同じような気持ちでいるのではないかと思います。

「あのドキドキ感をもう一度体験したい」

もし、本当にそう思うなら、花火を見る場所を変えてみるといいかもしれません。いわゆる“穴場”から見る花火は、今までとは違う表情を見せてくれて、それだけで初めて見るような初々しさを私たちに与えてくれます。

しかも、わざわざ花火を見に穴場に出向くなんて、まるで子供の頃の私たちのようです。きっと、そこで花火を楽しみにしている私たちは、いつもとは違う顔つきをしていることでしょう。

[ write:2015-02-26 21:10:10 ]

祭りに咲く月下美人

夏祭りは、女の子にとっては大切な“晴れの舞台”です。

女の子は浴衣を着ることで、祭りの主役になることができます。

子供の頃は浴衣を用意してもらい、着付けも誰かに手伝ってもらいます。鮮やかな浴衣を着て、普段より少しだけおめかしをすれば、それだけで女の子は胸を張って祭りを楽しむことができます。

しかし、大人になってからはそうはいきません。お祭りの準備を全て頼める人はいませんし、ただ浴衣を着て出かけただけでは“主役”になることは出来ません。

そうした理由から、大人になってからお祭りを楽しめなくなった、という方もいらっしゃるのではないかと思います。

ですが、大人には大人の夏祭りの楽しみ方があることも忘れてはいけません。

大人になれば、夏祭りの会場を好きに選ぶことができますし、浴衣選びだって楽しめます。

特に浴衣選びは、普段なかなかできない経験ですから、どなたも、きっと純粋な気持ちで楽しむことが出来ると思います。

また、せっかくおめかししたのですから、普段なかなか顔を合わせる機会のない旧友と集まってみてもいいかもしれません。きっと、昔話に花が咲いて、その時間だけは童心に返ることができると思いますよ。

[ write:2014-11-15 17:38:25 ]

お面は何を隠してくれる?

夏祭りに行くと、必ずと言っていいほど、お面が屋台で売られています。

今では、キャラクター物のお面が主流で、その年々で人気のあるキャラクターのお面が、屋台に並べられることになります。

そのようなキャラクターのお面は、子供心に欲しくて仕方ないアイテムだと思います。

ですが、子供のお面への興味は、きっとお面を買った時点で満たされてしまうように思えます。

なぜなら、子供にとってお面は、使い道がよくわからないものだからです。

そう言った意味では、お面は大人向けのアイテムなのかもしれません。

大人にとっては、お面は“童心に返してくれる”アイテムです。

お面は顔を隠すものですが、その実、大人になるにつれて積み重なっていった心の厚みを取り払ってくれるものだと思います。

流石に、大人が「キャラクター物のお面」を身につけるのは厳しいですが、ディズニーのお面など一部は年齢層の幅が広いものもあります。

また、狐面など、伝統的に変わらないデザインのものは、大人がつけるにはもってこいのお面になっています。

“お面は子供が付けるもの”という先入観を大人はついつい持ってしまいますが、お面を被って大人心を隠してみれば、純粋な気持ちで夏まつりを楽しむことが出来るのではないでしょうか。

[ write:2014-11-09 16:28:47 ]

変わらない遊びと、変わる景品

夏まつりと言えば、欠かせないのが屋台の遊戯ですよね。

いまでも、夏まつりに繰り出してみれば、「射的」「スーパーボールすくい」「輪投げ」など昔ながらの遊戯が、変わらない形で提供されています。

例えば、「スーパーボールすくい」なら、ポイを使ってボールを椀にいれるスタンスが現在も採用されています。

皆さんもポイが破れてしまって、ボールをうまく椀に入れることができず、やきもきした記憶があるのではないでしょうか?

今の子供たちも、きっと同じように苦戦して、やきもきした気持ちになっていることでしょう。

しかし、子供達が屋台で遊戯しているところを覗き込むと、遊戯のスタンスは変わっていなくても昔とは景品が違っていることに気がつきます。

それこそ、「スーパーボールすくい」ならば景品のスーパーボールの形も様々で、デザインだって凄くこだわったものが多いんです。

なんだか、見ているだけで楽しくなってきますね。

こんな風に、景品が豪華になっているものだから、大人でも試しに一度やってみたくなります。

ですが、きっと挑戦したら上手く取ることができなくて、子供と同じようにやきもきするに違いありません。

ですが、それもきっと楽しい経験になるでしょう。

[ write:2014-11-05 18:52:36 ]

暗闇を彩る、あの光に

夏まつりの会場というのは、意外にも“ほの暗い”ものです。

基本、お祭りは夜に催されることが多いですし、主な明かりといえば提灯のささやかな光と、屋台の照明だけです。

だから、少し離れたところにいる人の顔は見えづらいものです。

そんな暗闇が、自分の姿を隠してくれるからこそ、夏まつりでは大人であることさえ忘れて何者でもない自分になれるのかもしれませんね。

しかし、夏まつりには、もう一つ大切な光源があったりします。

それは、屋台の景品などにされている玩具の光です。

子供たちがよく振り回している光る剣や銃などがありますが、大人用にも腕に付ける「発光スティック」などがあります。

これら玩具の光は、決して闇を晴らすものではありません。

むしろ色とりどりに輝いて、夏まつりの暗闇を彩ってくれるのです。

そして、その光は暗闇に紛れる、持ち主そのものを表しているようにも思えます。

夏祭りの暗闇の中では、誰もが平等です。

そこには大人も子供もなく、ただ夏まつりを純粋に楽しむ誰かがいるだけです。

ですから、もし夏祭りを楽しもうと思うなら、光りものの玩具を何か一つ身につけて、その誰かの一員になってみるといいかもしれません。

[ write:2014-10-30 15:49:32 ]

夏まつり、大人になったらどう楽しむ?

夏の一大イベントである「夏まつり」は、若い世代にとって、掛け替えのないイベントです。

小さな頃は、迷子にならないよう親の手に引かれていますが、それでも初めて見る祭りに心を動かすものです。

もう少し大きくなったなら、今度は友達なんかと約束をして、自分の足で祭りを体感するものです。

そして、青年になったのなら、恋人と一緒に練り歩き、忘れられない思い出を作ることでしょう。

そう、夏祭りっていうのは、自分の成長とともに思い出を残すものです。

だから、若い世代にとって本当に楽しいイベントなんです。

でも、大人になってしまったら、夏まつりってどう楽しめばいいか、分からなくなってしまいます。

大人になれば、今度は子供の手を引いて、迷子にならないように気配りしなければなりません。

夏まつりの主役は子供で、自分はその牽引役。

そしていつしか、子供が一人で行けるようになったら、それっきり親は夏まつりには行かなくなってしまう。

多くの大人は、夏まつりには大人の居場所はないって気後れしてしまうのだと思います。

でも、そんなときは一歩踏み出して、もう一度行ってみて欲しい。きっと楽しめると思います。

なぜなら、その年にはその年なりの、夏祭りの楽しみ方というのがあるからです。

夏まつりが、自分の成長を思い出にするものなら、それは大人になってからも変わらないはずです。

いくつになっても、自分なりの思い出を夏祭りに残せれば、それだけで楽しいのです。

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